<オイル仕上げの木の器の取扱いについて>

木の器を初めて使うときにどうしたらいいのか分からないこともあると思います。

木は案外丈夫なものです、小さな心遣いで末長く使って頂くことができます。
実は陶器の器を扱うのと同じような感覚で大丈夫です。

木の仕上げでは大きく分けてオイル仕上げ、ウレタン塗装、漆がありますが
基本的にどの仕上げでも扱いは同じです。
ここではオイル仕上げについて詳しくご紹介していきます。

まず基本的なことですが陶器や磁器と違うところで注意して頂きたいことは
■食器洗い機・乾燥機等のご使用は油分がなくなるため避けてください。
■長時間水につけておくと変形しますので避けてください。
■電子レンジは器が温まるため使用できません。

*作家さんの陶器でも粗い土の陶器や焼く温度が少し低いものは
同じようにできないものもあると思います。
スポンジに中性洗剤をつけて洗うことができます。 洗ったあとは少し湿っぽいので自然乾燥させます。
乾きやすくなるように作っていますので、水滴が残っていても大丈夫です。
<メンテナンスについて>
<メンテナンスに必要なもの>
食用オイル(くるみ油、えごま油、あまに油または食用オリーブオイル)、キッチンペーパー、紙やすり(400番)

使用していくと、くるみのオイルが取れてきて器が少し白っぽくなってきます。また、つるつるした部分のかさつきが気になれば、紙やすり400番を軽くかけるとつるつるになります。
キッチンペーパーにオイルをつけて器にうすく塗っていきます。 オイルを塗ると色が濃くなってきれいになります。
彫り仕上げのものはやすりをかけないでオイルを塗っていきます。(彫り跡が減ってしまうため) 1日程置いておくとオイルが落ち着きます。
スプーンはふちの部分のかさつきが気になれば紙やすり400番を軽くかけるとつるつるになります。 器と同じように全体にオイルを塗っていきます。
基本的にオイルのある料理をのせて使って頂くことがメンテナンスをしていることと同じになります。
また使う度に食べ物の油分が染み込み丈夫になり、山桜の色は褐色へと変化していきます。

木の器にかき揚げ、焼き魚、野菜炒め、パスタ、焼きたてのパンなど、いろいろな料理をのせておいしい食卓を。


Top