表面の仕上げには、やすりで磨いたつるつるタイプとノミ跡を残したほりほりタイプがあります。
日本には鎌倉彫り、軽井沢彫り、井波彫刻など産地での伝統的な彫り方があります。
icuraでは分かりやすいのとかわいいのでほりほりと呼んでいます。
 
◆なぜ彫るのか◆
◇彫り跡が残ることで表情があっていいということもありますが
木工では表面をどうやってきれいに仕上げるのかというのが課題となります。

◇紙やすりで仕上げればきれいになると思われますが、やすりは木の繊維をつぶしてしまいます。
きれいになったと思っても、ウレタン塗装をしないと毛羽立ちが起きやすくなります。
またやすりはきれいにするには意外と時間がかかります。
彫るものによって刃物も変わります
ジャムスプーンの内側を彫っている
 
 
 
 
丸皿 カッティングボードの柄
板皿 角皿
 
◆彫って完成◆
◇基本的に彫ってあるところはやすりはかけなくオイルを塗れば完成です。
技術的に難しくはなりますが、きれいに彫ることができれば、やすりで仕上げるより速く仕上げることもできます。
特に小さいものやくぼんでいるものは、やすりが入らなくて磨くのは難しくなります。
◆スプーンも彫っています◆

◇彫りの中で一番難しいのはスプーンなのです。
スプーンは口の中に直接入れて使いますので、ささくれなどないように気を使いながら彫っていきます。

◇木は木目がある分、逆目が存在します。
逆目に注意しながら彫っていき、きれいな面になように仕上げていきます。

◇そして早く彫らなければなりません。
仕事で作っているのでいくら丁寧に彫っても、1日1本というわけにはいきません。


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